アキはこの時はまだ気づいていない
この後自分はシンジに恋をしてしまうことに
シンジはこの時はまだ気づいていない
自分の隠れた才能に
セイはこの時はまだ気づいていない
自分が人間の感情を持つことになることに
第二の人生は霊能力者!?
第五話「修行!! 前編」
シュウジ
シンジが強くなりたいといってから一ヶ月がたとうとしている。
といっても精神が感じる時間だが・・・
妙神山にシンジの修行を頼んだら斉天大聖が出てきたのだ。
そしてそのことを話したら
「ウルトラスペシャルデンジャラス&ハード修行コースをやれ。」
といきなり無茶なことを言い出した。
しかし斉天大聖はシンジの言い分を無視し半ば無理やり契約させられた。
一度横島はこのコースをやったことがありやらないということで安堵していたことは言うまでも無い。
しかしこのコースにはテストがある。
ようはそのコースを受けるに値するかどうか実力を見るということだ。
シンジはいきなりの展開に唖然としていた。
一方アキは平然としていてどんなテストかわくわくしている感じも見られる。
「まずはテストさせていただきます。
戦ってもらう相手は『カトラス』と『ゴーレム』です。
1対2で制限時間は60秒。
始め!!」
小竜姫は説明をし開始の合図をする。
ちなみにシンジは精神体なので斉天大聖が特別に戦わなくてもいいという特例がでた。
よってアキだけが戦うということになった。
シンジは「女の子が戦うなんて!!」なんてことは言わなかった。
シンジは一応止めようとはしたがアキは「大丈夫ですよ〜♪」なんてお気楽な言葉で返された。
「さあて、行きましょうか。」
アキは1mぐらいの金属の杖を自分の前に出し地面に突き立てる。
「貴方達に私の友達を紹介するわ。」
アキはそういって地面に手を置く。
[召喚魔法 龍天]
アキの手を中心に地面には魔方陣が浮かび上がる。
「おいで。」
アキは小さく呟いた。
すると魔方陣の中から龍天が現れる。
グワアアアアァァァ!!!
アキは龍天の背中に乗って微笑む。
「お願いね。」
アキはそう呟くと龍天は口から火炎を吐く。
火の中で一番温度が高いときに現れる色、白い火炎を吐く。
ゴーレムは灰になりカトラスは跡形も無く消えていった。
しかしそれでも火炎は止まらず地面を抉ってしまった。
「ちょっと強いよ〜龍天〜」
アキはそう龍天に注意する。
グワァ
龍天は反省したかのような声を出しながら消えていった。
=シンジ=
す、凄い・・・
僕はアキと変な敵との戦いを見ていた。
その戦闘は一方的でアキは傷一つなく戦いは終わった。
それでもアキは平然としているので実力はまだまだあるのだろう。
「お疲れー、なんかあっという間に終わっちゃったね。」
僕は近づいてくるアキに話しかける。
「ね?大丈夫っていったでしょ?」
アキは僕にそういった。
「あの龍って・・・」
僕はそういいかけると
「ああ!!龍天?私の唯一のお友達なの。
戦闘も強いし空も飛べるんだよ!!
でもああみえて結構寂しがりであんまり会わないと拗ねちゃうんですよ〜」
アキは僕に迫ってくるように話す。
よっぽど龍天のことを話したかったのだろう。
その顔は微笑んでいる。
しかしアキは唯一のお友達といっていた。
前にいた世界ではどんなことが遭ったのか僕にも想像がつく。
斉天大聖が話していた世界において中心人物というのは少なくても僕と同じ苦しみを味わったのだろう。
同じく異世界から来たセイという人も・・・
以前僕は「何で僕だけが・・・」と思ったことは何度もある。
でも今は違う。
自分と同じ存在がいると思うと心が軽くなる。
人間としては最低の行為かもしれないけどそう思った。
アキと傷の舐めあいかも知れないが友達になりたい、そう思ったらすぐ行動に移したのは多分初めてだ。
「あ、あのさ・・・」
「なに?」
アキは首を軽く傾げる。
「(可愛い)良かったら友達になってくれないかな?」
僕がこんなにもスムーズにいえたのは初めてだ。
以前なら何処か言葉を咬んでしまったり声が小さくなってしまったりしていたはずなのに・・・
やっぱりサードインパクトが起こってから性格変わったな〜。
これがそれとも地なのかな?
そんなことを考えているとアキが
「あ、ありがと〜〜!!!」
ものすごい笑顔をしながら喜んでいる。
言って良かったと心からそう思った。
「あ、あれ?なんで私泣いてんだろ?」
アキの灰色の瞳から涙が零れる。
綺麗だ・・・とこんな状況で思ってしまった。
そうじゃないだろ!!
「人はね、嬉しい時も泣くんだよ。」
綾波を思い出しながらその言葉を口にする。
「うん、うん。」
アキは頷きながら涙を手で拭く。
そして僕を見ながら笑っている。
綾波みたく儚そうでもなく、アスカみたく太陽のような元気さでもなく、マナみたいな何処か辛そうな笑顔でもない。
ただ友達が出来た事をうれしく思い、心の底から喜んでいるのがわかる笑顔。
そんな感じだった。
=アキ=
シンジから友達になろうと言われた時は自分の耳が可笑しくなったのかと思った。
魔女という名に縛られ友達どころか安息の地さえなかった私は優しい言葉をかけられた事は一度もない。
シンジが最初だった。
嬉しかった。
言葉では言い表せないほどに嬉しかった。
それと同時に涙が出た。
子供の頃は良く泣いていたがこの頃ここ6年泣いたことは無い。
多少の痛み(普通の人間では失神するほどのもの)でも泣かない私が突然泣いた。
自分の意思も関係なく。
それを表現したかった。
少しでもシンジにこの気持ちを知ってもらいたくて笑った。
自分のできる限りの笑顔をした。
生まれてから数えるほどしか笑ったことが無い私にとってそれは生きてきた中で一番の笑顔だ!!と自負できる。
それと同時に思った。
シンジの何か役に立つことをしたいと。
そう決心した。
アキがテストに合格していよいよ斉天大聖の修行が始まった。
斉天大聖の作った仮想空間に行くことになったのだがシンジとアキ、それと横島ということになった。
横島は
「俺はいかねーーーー!!!」
と騒いでいたのだが斉天大聖にあっさりと却下され結局行くとこになった。
一緒についてきたタマモも見学ということでついていくことになる。
シンジは仮想空間の中ではちゃんと体を持ち地面に足がちゃんとついていた。
そこでシンジはまず斉天大聖に隠された才能を見てもらうことになったのだがそこでハプニングが発生。
シンジの魂の色が見えないのだ。
たしかに魂はあるのだがその光の輝きに見えないとのこと。
「人間ではありえない話じゃ。」
と斉天大聖は言って悩んでいたのだが答えは結構簡単だった。
シンジはサードインパクトによりロンギヌスの槍で貫かれた両手の聖痕がその原因だとわかった。
サードインパクトの生贄とされたシンジはそのロンギヌスの槍のエネルギーを自分のものとしていたのだ。
よってシンジの中にはロンギヌスがあるらしくシンジ自身が念じれば自由に取り出すことができるということに気づくことになる。
その話を聞いていた一同は
「「「(何の話をしているのかさっぱりわかんない)」」」
と一致していたのは言わずと知れたことだろう。
この話を聞いていたシンジは
「まず、体術、槍術を覚えたいと思います。
そのあと横島さんの文殊や栄光の手、それとタマモさんの幻術などもできれば・・・」
なんてことを言い出した。
この時は一同は無理だろうと思っていたのだがそれは間違いだったことに気づく。
シンジには元々戦闘の才能があったようだ。
エヴァに乗っていた経験もあるシンジはどんどん才能を伸ばしていく。
そして一ヵ月後には自分のいっていたノルマを達成してしまったのだ。
なぜ横島やタマモの能力を覚えられたかというと其処にはロンギヌスの力が働いたらしく相性などの心配、
才能などはクリアーし後はシンジの努力ということだけだった。
横島やタマモ、アキなどと戦闘訓練をし実戦での経験も吸収していく。
その間にシンジはアキやタマモ、横島などといっそう仲良くなり修行はいっそう楽しくなっていった。
そして一ヵ月後にはシンジは横島とタマモを倒せるぐらいに成長していた。